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そんな高校を入学してから、2ヶ月と少しがたった。
やはり…
クラスのみんなと話したことがない。
仕方ないけどさ。
俺はそういうことを考えていると気分が悪くなり、授業をさぼることにした。
授業を出ず、学校探検する。
中には先生らがいるから、外を適当に歩いてみるだけだけど。
この学校は校舎が3つある。
まず俺たちのクラスがある本舎。
美術室や、音楽室がある芸術舎。
そしてパソコン室や、理科室などがある技術舎。
芸術舎は、2つの舎と離れていたため、そこの後ろ辺りに行ってみた。
するとそこには…
まるで、黄色の絨毯。
タンポポの草原が一面にあった。
その中心に…一人の女子がいた。
髪は短く、肩にかかっているかいないぐらいだろう。
少し金髪混じりの色をしている。
そして…
タンポポの前で見せる笑顔。
特徴はそこまでないのだが…なぜか印象に残った。
まるで…その場に咲いているタンポポのようだった。
俺はゆっくり歩いて近づくと、彼女も俺のことに気付いた。
――少し固まる。
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