2🎀 気持ち

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こんなたんぽぽを見ていると――いろいろ訪ねてみたくなる。 不思議なやつだから…かもしれない。 雷芽「…なぁ、お前は俺が…怖くないのか?逃げないでいてくれるのか?」 他の人と違う…こいつが気になって仕方がなかった。 みんなは怖がって、俺から逃げていた。 だけど、たんぽぽは怖がりもしないし…呼び捨てで呼んでくれる。 本当、変な奴。 だけど――本当は怖かった。 もし、彼女まで拒絶したらどうしようか。 それこそ俺は立ち直れないだろう。 サァーッ…と風が俺らの髪を揺らし、地面に咲くタンポポを揺らした。 そして風に合わせて彼女は…無表情のまま、一度だけゆっくりと頷いた。 タンポポが揺れるのに、合わせるように。 彼女が、このタンポポと同じように。
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