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俺と優助は恥ずかしい記憶ができたファミマから出て、今は校門を登っていた
幸治『春のサクラロードは綺麗だったよな』
優助『あぁ…まるで裸の美女達に囲まれている感じだった』
優助はそう言うと目から涙を流していた
サクラロードとは校門と校舎を結ぶ道の事でその左右にはサクラの木が植えられている、春には満開になって綺麗である
幸治(こいつの頭の中はきっと女の事でいっぱい何だろうな)
俺は何故か感動している優助を見ながら思った
優助『幸治前見ろ、前』
俺は急に優助に言われて驚いたがしっかり前を見た
すると坂を登った所には髪が首まで伸びて少し茶髪の女子と男がいた
どうやら二人は恒例?の口喧嘩をしていた
幸治『ここはやっぱりスルーすべきだよな』
優助『あんな激しい夫婦喧嘩に巻き込まれるのはゴメンだず』
だず…こいつ今だずって言ったよな
俺と優助は出来るだけ距離を離して静かに歩いた
だが…二人の願いははかなく散った
女『あっ、幸治と優助だ』
その声に反応した幸治と優助はビクついて振り返った、そして苦笑いしながら手を振った
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