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そう、こいつの欠点は美人に目が無くてエロ過ぎる所だ
そうで無ければ優助は彼女の一人や二人簡単に出来ていたはず
可哀相、優助…
俺は高校前の信号機で立ち止まる
幸治『優助、そのまま歩いていたら、車に轢かれて死ぬぞ』
俺は妄想して赤信号なのに歩き続ける優助に注意をした
だが、優助は車の運転手に怒られてしまい渋々と俺のいる所に戻ってきた
優助『おい!そんな事は早く言えよ』
幸治『俺も気付いたら、お前が歩いて行ってたんだよそれに妄想しているのを邪魔したら悪いって思ったんだ
特に、優助…お前の場合は』
そう言うと俺は優助を馬鹿にした顔で笑った
優助は俺の顔を見てイラッとして顔を歪めていたが急に笑った
何、考えているんだ…こいつは
優助『俺…さっき考えてたんだけど、その答えがようやく分かった』
幸治『何が?』
優助『お前が何故、女に対してそんなに反応が薄いか』
幸治『いや、俺は女に反応が薄いんじゃなくてただ…』
俺が話している時に優助が口を開いた
優助『人の話は最後まで聞け、ここからが大事なんだよ
俺が出した答えは…』
俺は左側にいる優助を息を飲んで見た
何でこんなに緊張してるんだ…俺
優助が指を俺に向けてポーズを決めた
その顔は笑っていた
優助『……お前、桜しか見えてない…だろ』
幸治『はぁ!?お前いきなり何言ってんだよ』
俺が少し怒鳴って言うと
優助『まぁまぁ…少し落ち着け、そんなに以上過ぎる反応したら“自分は桜の事好きです”って言っているもんだぜ』
俺は優助に痛い事を突かれ何も言えなかった
でも…優助が言った事ははっきり否定出来ない…
それは自分が桜の事をどう思っているかわからない…
そう…俺自身、桜の事を好きどうかは…
優助『お、もしかしてあっちにいるって桜か
神様も幸治が桜の事を好きって分かっているみたい
どんまい、幸治』
幸治(おいおい…何故そこで神様がでてくるんだよ…しかも、どんまいって何?)
俺はそう疑問を抱きながら本当に桜がいるか確かめた
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