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俺の隣に彼女がいる
髪は肩まで伸びて眼は少し大きくて、そして…誰よりも笑顔が可愛い彼女が…
彼女の名前は雪野 桜
桜は少し天然だけどとても優しい
俺と桜がこの関係になったのはGWの子供の日だ
もちろん、俺から告白した最初はフラれると思っていたが…
どうにか、付き合う事が出来た
その理由は桜があいつといいかんじになっていたからだ
あの男と…
男と桜は学級レクの集合場所に歩いていた
剛毅『どうした?桜』
俺は遠くを見ている桜に聞いた
桜『今、幸治さんと優助さんがいた気がしたので…』
桜がそう言ったので俺も遠くを見た
だが、どこにも二人の姿は見えなかった
剛毅『きっと、見間違えただけじゃないか』
俺はそう言うと高校へと歩き出した
桜も少し遠く見た後、小走りで剛毅を追っかけた
桜『剛毅さんの言う通りでした
幸治さんと優助さん何処にもいませんでした』
剛毅『なぁ…桜、一つ聞いていいか?』
俺がそう言うと俺より先に歩いた桜が俺を見た
桜『何でしょう?』
軽く頭を傾けて、腕を後ろに回して足を止めた
剛毅『そんなにたくさん何を持ってきた?』
桜はぎっしり入ったリュックと両手でしっかり持っている鞄があった
桜『え~と、あの~
洋服や水着…
それと非常食や寝袋が入ってます…エヘヘ』
顔を少し赤くして照れて言った桜
剛毅(照れて言う事か、普通、さすが桜…
いつもやることが読めないな…)
そんな事を思いつつも桜に話しかけた
剛毅『桜…何でそんなの持ってる、今日野宿するわけでも無いのに』
桜『もし…ですよ
遭難したどうするんですか、何も無かったらただ死ぬだけですよ
何でも“備えあれば、憂い無し”って言うじゃないですか』
桜は鞄を置いて腕を胸の前で組んで自信満々で言った
剛毅『そうだな、桜の言う通り』
剛毅は桜に近付いた
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