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それは高校生になってすぐの事だった。
「よう、由幸」
この背が高い男は高瀬弘也、小学生の頃からの付き合いだ。
「弘也どうかしたの?」
僕は弘也が右手に持っている紙を見逃さなかった。
「あぁ、とりあえずこれを見てくれ」
弘也から貰った一枚の紙を見てみる。
そこにはこう書いてあった。
「部員募集中! 助っ人部。面倒くさいのは無し! とにかく来てみて!」
「・・・・・・」
なんか省きまくっているが、これはすごいと思った。
「助っ人部?」
「あぁ、そういう事だ。一緒に入らないか?」
弘也の狙いはそれか。
そしてもうひとりの幼なじみがきた。
「なにおもしろい事を話してるの?」
この長髪の女の子は雹堂南、彼女も弘也と同様小学校からの付き合いだ。
「これ」
僕は紙を南に渡した。
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