- K.side -

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    蝶が一羽、飛んでいた 真っ黒い翅を開いていた 一瞬で心が奪われたと思った だけど 自分の中の何かが警告する 近寄ってはならない アレはキケンだ お前を滅ぼすモノだ・・・と ―その姿を見てはいけない 心が揺らぐ ―その歌を聴いてはいけない もう遅い ひらり、ひらひら 彼と目があった ふわり、ふわふわ そう、耳に届いた翅の音が 崩壊の序曲    
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