ー独りじゃないー~雷鳴編~

1/4
前へ
/23ページ
次へ

ー独りじゃないー~雷鳴編~

覚悟ある毎日を生きてきた でも…夢くらいなら隠の世から外れてもいいよね? 虹一、壬晴、帳先生… 「あー!!もう!!夢の中に何もなくじっとするなんて、性に合わないのよ!!」 雷鳴は何もない真っ白な夢の世界にぽっんといた。 「…言ってもどうにもならない…(こういう時に、壬晴も虹一もいないと、寂しいものなんだな)」 行く宛てもなくただ歩いた。 「…今思えば私の周りには、必ず人がいて…虹一がいるのが当たり前で、楽しくて…グス」 頬から流れる涙、それを必死に拭う雷鳴 『雷鳴さん♪』 「虹一」 『雷鳴…』 「壬晴…私いつからこんなに心弱くなってんだろう…こんなんじゃダメじゃん!!」 雷鳴は何回か自分の両頬を手で叩いた。 「前の自分ならこの世界がお似合いなのかもね、でも今は…」 真っ白な世界が光り出して景色に色がついて… 「この場所と人達が好きで、大切なの!!」 萬天の街と雷鳴の大切な仲間と人が現れた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加