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ー独りじゃないー~雷鳴編~
覚悟ある毎日を生きてきた
でも…夢くらいなら隠の世から外れてもいいよね?
虹一、壬晴、帳先生…
「あー!!もう!!夢の中に何もなくじっとするなんて、性に合わないのよ!!」
雷鳴は何もない真っ白な夢の世界にぽっんといた。
「…言ってもどうにもならない…(こういう時に、壬晴も虹一もいないと、寂しいものなんだな)」
行く宛てもなくただ歩いた。
「…今思えば私の周りには、必ず人がいて…虹一がいるのが当たり前で、楽しくて…グス」
頬から流れる涙、それを必死に拭う雷鳴
『雷鳴さん♪』
「虹一」
『雷鳴…』
「壬晴…私いつからこんなに心弱くなってんだろう…こんなんじゃダメじゃん!!」
雷鳴は何回か自分の両頬を手で叩いた。
「前の自分ならこの世界がお似合いなのかもね、でも今は…」
真っ白な世界が光り出して景色に色がついて…
「この場所と人達が好きで、大切なの!!」
萬天の街と雷鳴の大切な仲間と人が現れた。
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