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その言葉に、虹一は黙って固まってしまった。
「…はぁ~まったく!だらしないな、そんなんでよく恋をしたと言えるな」
まったくだと心で思いながらも、一歩前へは進む事が出来ずにいた。
雷鳴との出会いは勘違いから始まり、いつの間にか大切な仲間になっていた。その中で、虹一の正体をしり、事情も知った上で雷鳴は変わらず、接してくれる事に喜びと…
「(好きになった…夢ではちゃんと告白したけど、今はあんな告白言葉じゃない、深い想いと言葉だと思うから悩んでいるんだよね…)そういう君は恋をしたの?」
「!…私は解放に恋をして、人間に恋など、猫の姿の方が長いのだから、お前とは恋する事自体違うな!!」
その言葉に頭を真っ白にする
「(…猫に恋?)君らしいような気がするよ」
参考にもならない恋の仕方に、聞く人を間違えたと思い…
「…ちょっと外に…散歩に行ってくるよ」
素早く準備をして出かける
「…まったく…今日はいい風が吹くな」
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