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ー想いと道ー~虹一編~
『僕達は、いつ解放されるのだろうか…』
『僕等は死に恋をして、この世に留まる』
『僕等は隠の世に、関わる者』
「僕達は何処に行けばいいんだろうね」
〈知らない、知る訳もないだろう〉
ただ途方に暮れながら歩くしかなかった。今の僕等には終わりがない、その終わりがないのがこんなにも恐ろしいとは、なってみて分かった事…
「僕さ!夢があるんだ♪普通になって、普通に暮らす事!どうかな?」
〈隠の世にいる以上無理だな、しかもお前らしくも地味だな〉
「悪かったね。次の森羅万象が現れた時きっと平凡に近い暮らしをするんじゃないかな」
空は夕焼け、その空に手を挙げ、掴めないのに何かを掴んだように握りしめた。
〈未来でもみたのか?ずいぶんと自信ありげに言うんだな〉
未来が見えた訳じゃない、それでもなぜか、そうなるような感じがした。
「さて!次の森羅万象の情報場所まで行くか!」
〈ニャァ〉
「シラマタ」
森羅万象を求めて…
自分の願いを求めて…
時代の流れの中を歩くしかなかった…
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