眉目秀麗

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「僕は今日から入寮した、朝霞妃、といいます」 「そう」 「貴方のお名前は?」 「…佐武麗(サタケレイ)」 「佐武くん、ね」 「麗でいいよ…。佐武って呼ばれるの、嫌だから」 「…?はぁ。」 「じゃ、おやすみ」 「ご飯は…?まだ6時ですよ?」 「食べてきた。俺、寝不足だから」 「はぁ…おやすみなさい」     麗くんは、銀髪…?だ。目も銀灰色だからハーフなのかな。肩ぐらいの長さで、サラサラ感が目に見える髪だ。 長身でスラッとしてて、カッコいい美人さんだ。羨ましい!   あ、気付いた人もいるかもしれないけど、僕は変装してるとき、なるべく性格を変えるようにしてるんだ。面倒だけどね。 だってさ、このナリでこの性格ならきもくない?ただでさえキモイんだよ、僕。よくモデルなんてできたなぁ、とつくづく思う。     とりあえず、ご飯、食べよ。
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