海棠のねむり未だ足らず

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悶々と考えて、部屋をでると、麗くんが食器を洗っていた。     「え、僕が洗うのに!」 「いいよ。俺、することないし」 「…ありがとう」     麗くんて、以外に優しいんだ。第一印象、クールで話しかけても無視されるかとおもってた。 けど、普通の人だったし、優しかった。 仲良くしてくれるかな?       「ね、麗くん。」 「ん?」 「僕、職員室わからないから、ついてきてもらってもいいかな?」 「…わかった」 「ほんと?ありがと!」 「…お前さ、そのメガネで表情読み取りにくいんだけど」 「…僕、メガネのけるとかなりキモイから」 「なんだそれ…ハハッ」     わ、笑った!僕、麗くんの前では素でいていいかなぁ?
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