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僕がまだ小学生の頃。
「妃くん、いっしょにあそぼうよ!」
「うん!なにする?」
僕にだって、友達はいた。というか、クラスみんなと仲良かった。
あの日までは。
あの日というのは、お母さんが再婚した日だ。
「妃、今日からね、妃のお父さんになる人よ」
「よろしく、妃くん」
「…お父さん?」
「そうよ。で、そっちの二人が妃のお兄さんになるの。」
「尚哉です」
「…克喜(カツキ)です」
お父さんは優しくて、お兄ちゃんも優しくて、僕は幸せだったんだ。
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