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「ほらよ」
と、徹さんが僕に渡したのは携帯電話だ。今流行りの薄型。ちなみに黒。
とまぁ、かれこれ30分、学園のシステムを説明してくれた。
簡単にいうとー…うん。えっと…。
携帯が鍵にもなって、お金にもなる。いわゆる、おサイフケータイのシステムを利用してるらしい。
あ、携帯としての機能も使えるよ、もちろん。
で、この学園の生徒会メンバーの携帯色は白らしい。白薔薇だからね。
徹さんは白薔薇には近付くなーってさ。うん、近付かないよ。近付きたくないし。
僕は静かに暮らしたいんだ。
仕事もあるしね。
「お前の部屋、505だからね」
「あ、了解です。」
「5階ね。お前は五階より上に行っちゃいけないよ」
「?はい。ありがとうございました」
「じゃ」
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