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人の波の中、俺は立ち止まっていた。
そして、遂に先ほどからの自衛軍が攻撃を加えている何かが街並みから姿を表す。
艶やかに光る躯体、黒い円柱の帽子と足、赤い服に金ボタン、その姿はまさに、
ブリキの兵隊……。
だが異様なのはそのサイズである、そのブリキの兵隊は隣の20階建てはあろうかというビルより遥かに巨大であり、ゆうに100メートルは有る。
先ほどの地震の震源は、このブリキの兵隊、歩く度に地なりとともに地面がひっくり返りそうになった。
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