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「そ、それにしても、し、慎之介様、ここはどこです?」
奥にいた盛重が八重に歩み寄る。
「ここは我が道場、神武館になります。私はここの天真正伝香取神道流剣術の道場の主になります飯篠盛重です…」
盛重は自分の自己紹介、真澄の事を話し、事の詳細を話した。
「そ、そうでしたか…本当に本当にありがとうございます。感謝しております。」
八重は布団から起き上がり深々と礼をした。
「ところで八重殿。何故、慎之介共々命を狙われたのでござるか。もし、差し支え無ければ理由等を教えてくれぬか。もしかしたら我々は微力ながら力になれるやもしれない。」
盛重は八重に告げた。
八重は考え込む。
やがて、口を開いた。
「少し長くなりますが、お聞き頂けますか?」
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