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「う、うんっ!」
慎之介は頷いて急いで森の木々の中に飛び込んだ。
「さてと。片付けちゃいますか。」
真澄は待つ。
やがて三人の侍が真澄の目の前に立つ。
「おい、女!あの小僧をさっさとよこせや。」
坊主頭の男が槍を構え、真澄に突きつける。
「もし私が嫌だと言ったらどうすんの?あんた達。」
真澄は冷たい視線で男達を見回す。
「でないと命はないぜ…まあその前に…ひひひっ楽しませて貰おうかな。」
額に十字傷の男が厭らしそうに舌をだし舐め回すような仕草をした。
刀を二刀に構えて。
「お断りよ!あんた達自分の顔って見たことあんの?良く美しい私に向かってそんな台詞言えるわね。」
真澄は男達を罵倒した。
「こ・の・女(あま)ぁ…本格的に死にてえらしいな。」
筋肉質の男は刀を抜いた。
三人はじりじりと真澄に近づいてきた。
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