縁3兄弟+α。

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「もう少し…押さえなきゃな…」 これでも押さえてきたつもりなのだが、最近少したがが外れ気味な気がする。 ――俺は、響兄が好きだ。――― ……兄弟だけど…男同士だけど…響兄は俺なんか目の端にも入れてないだろうけど……! それでも慕う気持ちはあふれてくるから。 近ごろは暴走してしまわないように制御しているつもりだった。 今日は少し……失敗したけど。 「…………はぁ……」 (無茶、だよなぁ) もう一度息をついて、階段をのぼった。 タタタタ…ドーン!!バタッ。 「おかえり!悠ちゃん!」 タックルかよ…… 「くっついたら濡れるよ。結」 と言ったけど、もうすでに手遅れだったり。 「あー!ホントだ……へへっごめんね!僕も着替えてこよーっと」 結はいたずらっぽい顔をして笑った。 いつまでたっても子供なんだから……なんてね。 「響兄が夕飯だから一緒に降りてこいって」 「うん!じゃすぐ着替えてくるー」 生まれたときから、いや、母さんのお腹にいるときからずーっと一緒だった結。結も大切な大切な兄貴なんだ。 本当は…秘密ごとなんてしたくないけど……
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