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最初は食べられたものじゃなかった料理も、今では自分でアレンジしていろいろ作れるほどに響兄は腕をあげていた。
結も、初めは色柄モノもなにもかも一緒に洗濯してしまい、ひどい有様だったのだが、いつのまにやらアイロンがけまで完璧にこなしている。(本人いわく、アイロンがけは美学だそうだ。)
かくいう俺も、今や大掃除の日などはご近所中に出張し、『掃除の匠』(恥ずかしい)とか呼ばれている。
最初の頃に比べれば、ありえないほどの成長っぷりである。
もはや近所に『縁3兄弟』を知らない人はいないのではないだろうかという勢いだ。
また、たまに遊びにきたり手伝ってくれる久野は、周りからは『縁3兄弟+α』と呼ばれている。
(ちょっと可哀相。笑)
俺はスパゲッティを見つめて、思わず、時が経つのは早いなぁ…などと思ってしまったのだった。
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