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「じゃっじゃーん!コレをみて!!」
結はポケットから出した封筒をバァーンとテーブルに叩きつけ、さも“跪け”とでも言わんばかりに見せてきた。
響兄が封筒に書いてある文字を音読した。
「三泊四日……ホテルロイヤルハート“スウィート”ご招待券四名様。」
「そう!!!!さっき宮田さん(近所のおばさん53歳)がくれた福引き券でたまたまガラガラを回したんだ。そしたらなんと……金色の玉が出たんだよ!!」
これなら結の興奮もわかる。
ロイヤルハートといえば、超高級有名ホテルだ。プール付・温泉付・三ツ星シェフの食事付……しかもそんなとこのスウィート??!
「なんかね、一部屋ベッド二つで四名様だから、二部屋使えるんだってさ」
スウィート二部屋?!!!
ありえない………
「ね、いつ行く??」
こちらの混乱を余所に結はわくわくしたようすで聞いてくる。目なんかキラッキラしている。
確かにめったにないことだし、いけるなら行きたいけど……。
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