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「悠ちゃーん!!準備できた??」
「うん。だいたいは。結は?」
「僕もできたよ!!えっと……トランプ…UNO…ビンゴ!!」
「おもちゃばっかり…?」
結がやたら自慢げに見せてくるカバンのなかは確かにおもちゃが所狭しと並んでいた。
俺はおかしくなって“プッ”と吹き出してしまった。なんだか少し元気も出たようだ。
そんな俺を見て結は一瞬驚いたようだが、すぐに頬をぷくっと膨らましてすねてしまった。
「むぅ。みんなで遊ぼうと思ったのに………そんなにおかしいかな…」
今度は心配そうにカバンの中身を確認している。
その顔が子犬のようでかわいくて……また笑えた。
「そうだね。笑ってゴメン。明日、楽しみだね」
と俺が微笑むと、結も“にっ”と笑って
「うん!!じゃあ今日は久しぶりに一緒に寝よっ」
と言って、その日は結局二人で眠ることにした。
結はかわいい。ライバルだっ!!なんて思えたら、どんなに楽だったろう。
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