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賢吾はなにも言えなかった
『あたし、けん……やっぱいいや…きょ、今日は帰るね!バイバイ!!』
麻里子は泣きながらそう言って鞄を持って走ってでていった
賢吾はなにも言えなかった
ベランダで麻里子が通るのをみていた
しばらくすると麻里子の姿が見えた!
『麻里子ぉ!!』
麻里子は走って駅へと向かった…
賢吾は下を向いたまま動かなかった
俺はなんだったんだ?
好きになった俺って馬鹿?
そう思っていると頬に冷たいものがあたった
『麦茶…飲めよ』
拓也がコップを持ってた
『ありがと…』
『悪いけど俺も話し聞かせてもらったよ、お前さん麻里子の事嫌いになったか?』
拓也は見たことのない真顔で聞いてきた
『…なってない』
賢吾は下をむいたまま答えた
『じゃあ明日の終業式前に、麻里子に声かけてやれ』
『わかった』
すると拓也は笑顔になった
『あちぃから中入れや☆』
そして夜になり家に帰り
あっというまに
終業式…
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