-暑い夏-

4/4
1258人が本棚に入れています
本棚に追加
/705ページ
賢吾はなにも言えなかった 『あたし、けん……やっぱいいや…きょ、今日は帰るね!バイバイ!!』 麻里子は泣きながらそう言って鞄を持って走ってでていった 賢吾はなにも言えなかった ベランダで麻里子が通るのをみていた しばらくすると麻里子の姿が見えた! 『麻里子ぉ!!』 麻里子は走って駅へと向かった… 賢吾は下を向いたまま動かなかった 俺はなんだったんだ? 好きになった俺って馬鹿? そう思っていると頬に冷たいものがあたった 『麦茶…飲めよ』 拓也がコップを持ってた 『ありがと…』 『悪いけど俺も話し聞かせてもらったよ、お前さん麻里子の事嫌いになったか?』 拓也は見たことのない真顔で聞いてきた 『…なってない』 賢吾は下をむいたまま答えた 『じゃあ明日の終業式前に、麻里子に声かけてやれ』 『わかった』 すると拓也は笑顔になった 『あちぃから中入れや☆』 そして夜になり家に帰り あっというまに 終業式…
/705ページ

最初のコメントを投稿しよう!