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温かな手…
マズイな…このままじゃ…。
『夢想妙珠!』
それから、慧音と死闘を繰り広げ…。私の体は限界に近く、キズだらけだった…。
霊夢「っ…!早く戻らないと…」
体中が痛む…。
?「待ちなっ!」
霊夢「誰だ?」
妹紅「私の親友をよくもボロボロにしてくれたわね。ただじゃ帰さないよっ!」
まずい!今戦闘になったら…っ!
『リザレクション』
霊夢「くっ!」
私はキズだらけの体を無理矢理動かして直撃を避けた。
妹紅「なかなかやるわね。でも、どこまで耐えられるかしら。」
『月のいはかさの呪い』
霊夢「がはっ!」
やばい…直撃した…。これは、ボムを使って逃げるか…。
これが最期のボム。
『夢想妙珠』
妹紅「うあぁ!」
よし!今のうちに!
私は必死に深紅から逃げた。
…さっきの攻撃が効いてるのか、足がもつれる…意識がもうろうとする…。
霊夢「あっ!」
バランスを崩して倒れてしまった。視界がぼやけてくる…膝に力が入らない。
妹紅「逃がさないよ。私は不老不死の力を手に入れた…あんなんじゃ私は死なない。」
『火の鳥ー鳳翼天翔』
妹紅「これで終わりよ!」
私は目を固くつぶって死を覚悟した…。
目の端に溜まっていた涙が流れ出した…。恐い…死が急に恐くなってきた…。
誰か!助けてっ!
そう思ったとき…眩しいくらいの光が瞼を透して伝わって来た。
?「大丈夫か?霊夢。」
この光は…マスタースパーク…?
霊夢「魔理沙…」
顔を上げると魔理沙が少し困った顔で私を見ていた。
魔理沙「なかなか帰ってこないから心配して来てみたら…これだぜ。」
妹紅「この人数じゃ、少しきびしいわね。」
周りを見ると、そこにはみんなが妹紅を囲むように立っていた。
妹紅「命拾いしたね。今回は仲間に感謝するんだね。」
輝夜「あら?逃げるの?」
妹紅「馬鹿、違うわよ。いったん引くだけ。」
そういうと妹紅は竹林の中へと消えていった…。
魔理沙「ほら、何してるんだ。みんな待ってるぜ。」
魔理沙は私に手を差し延べた。
あぁ…思い出した…。
とても大切な夢…。
あの夢でもみんなが助けてくれた…。
頬を伝う涙を拭って、私は魔理沙の手を握った。
霊夢「わかってるわよ。」
そして、魔理沙はニッコリと笑い…みんなと一緒に私達が集まる、私たちの居場所に向かって歩き出した…。
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