もう・・・君はいない第２章

いってきます

夜の七時前でゲームは終わり、土で汚れたボールをきれいにソラが拭いてリュックの中に入れた

アズマは来る途中で買ったスポーツ飲料水を一口飲んでフタを閉め、それを腰を落としているコウスケに渡した

「あげるよ。そのままじゃあ脱水症状になるから☆」

「あ・・・ありがとうございます・・・」

コウスケはそれを一口飲むと、マナとテルのいるベンチに目を向けた

大きな声で怒鳴ってケンカをしているのかと思えば・・・

二人が笑って何かを話したりしてバカップルのように見えたり・・・・・・何か不思議な感じに見えたりする

「仲がいいんですね、あの二人。」

「いつもあんなのだよ。仲がいいのかと思えばケンカをしたり、ケンカしてるのかと思えば仲良くなったり・・・まっ見てるこっちは全然飽きないけどな（笑）」

「そうですか・・・・・・・・・・・・僕、そろそろ帰ります。二人にもそう言ってて下さい☆」

「もう帰るの？」

「ちょっと用事があって・・・・・・また今度誘って下さい☆☆☆」

そう言って、カバンの中に上着を押し入れて軽く会釈をして帰っていった・・・・・・