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仲間らしき少年が、二人の警察官に事情聴取され、身体がカタカタと震えていたのがわかった
「一人?今更仲間をかばってもしかたがないぞ!」
「嘘じゃねぇよ!!!信じたくねぇのはこっちだよ!!!・・・・・・あいつしかいねぇよ。」
あいつという言葉に疑問を持った警察官はもう一度その少年に問い掛けた
「あいつってのは誰なんだ?どんな服装をしてたんだ?」
「・・・・・・ジーパンに黒のパーカー、顔はフードで見えなかった・・・・・・・・・だけどあれは間違いなく
テルだ・・・」
テルという名前に敏感に反応した警察官・・・・・・そう、彼も二年前の乱闘事件を知っていた
十数名の重傷者を出し、ニュースにもなったが・・・重傷を負わせたのがたった一人の少年という証言を信じず、警察はチーム内の争いということでこの事件を終わらせたが、二年前も彼は事情聴取を行っており、二年前もその名を聞いた事があった
「ソラ、何か聞こえたか?」
「んなゃ、周りの声で全然聞こえない。」
「警部に連絡だ。テルという少年が何か関わりがあるらしい。」
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