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「テル~~!!!」
声のする方へと向くと、必死に自転車をこぐマナがいた
勢いがつきすぎたせいか、近くで止まる事が出来ず、少し通り過ぎてからやっと自転車が止まった・・・
テルはマナの元に近づき、後ろのポケットに入れていたタオルを取り、額から流れるマナの汗を拭いた
「どうした?急に・・・」
ガチャンッ!!!
突然自転車が倒れ、びっくりしたテル・・・・・・・・・
その時、テルの手を・・・マナは両手でギュッと強く握っていた
「正直ほんとは怖かった・・・・・・大丈夫、大丈夫って思っててもすごく怖くて、つい・・・あの日の事を思い出しちゃう・・・」
二年前にテルが刺されたあの日・・・・・・
マナは不安で何度も倒れそうになった
もう二度と会えない・・・・・・
そう思いたくなくても、あの時のマナは不安な気持ちのせいで思ってしまっていた
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