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酔っ払っているのか、足取りがふらふらした状態で入ってきた。
「信と涼は、学校よね?母さん、、今日仕事お休みなの。片付けは、母さんがしておくわ。それと、帰って来たら大事な話があるから、早めに帰って来てね」
「はいよ」
「はーい」
思いも寄らぬ母の帰り。帰って来てからするという『大事な』話し。疑問はあるが、「今は、聞かないで」とでも言うような姿に信と涼は、いたたまれなくなった。
ーーーーーー結果。
「早く着きすぎたー」
いまだ、誰も来ない教室。
静かな空間にぽつりと座っている、信。
「そういえば、こんなことって初めてだよな」
母さんの朝帰り。何もないと思いつつも友達の母親達より若い自分の母親を思い浮かべた。
「まだ、31だもんな」
俺と一回りしか違わないしな。心配ッちゃ心配だ。
と、母を思いながら。
キーンコーンカーンコーン!
寝てしまっていた。
「よーし!ホームルーム始めるぞ、席につけ!」
担任も入って来て、連絡事項を伝えはじめる。
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