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何ともつまらない時期だ。この時期は。
文化祭、体育祭などのイベントは、もうすべて終わった。残すは、受験だけ。
俺は、特に行く高校を決めてるわけじゃない。自分に見合ったところに行くだけだ。だから、知っていることをただ繰り返すこの授業をあくびを噛み殺しながら聞くだけだ。
それで一日は終わる。
こんな感じに一日が始まり、一日を終える。
「ただいま」
部屋に入ると既に帰って来ていた涼と母さんが座っていた。
「信、ここに座って」
「ーーーーーーうん」
何だ、この重い空気は・・・。無性に、喉が渇いてくるな。
「母さん、・・・・・・再婚するの」
は?
「相手は、九宝さんっていう人なんだけどね。・・・子連れなのよ」
こ、子連れ!?
「これ、決定事項だから」
決定事項?
「ちょっと待てぇぇぇい!」
いや、思わず叫んでしまったぜ。
「どうしたの信兄ちゃん?」
「え?それだけ?」
「そうよ」
そんな、アホなこと。
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