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終わったあー。涼よ、このお兄様に感謝するがいい。
キーンコーンカーンコーン!
ちょうど、授業も終わりか。
「信兄ちゃん、いますか?」
「ああ、信なら後ろで死んでるぞ」
こっちだと、手を振ってやると涼が駆け寄って来た。
「ほれ、体操服」
「ありがとう、信兄ちゃん」
「おう。んじゃ、さっさと行って体育してこい」
「うん」
言って、走って教室を出ていった。
「ふう、さてと次の授業は寝るかな」
と、寝ようと体勢を整えていると誰かが俺の肩を叩いた。
「信、何してんだ?次、体育だぞ?」
厄日だ。
その日、初めて体育を休んだ。
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