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「おはよう、信兄ちゃん」
「おはよう・・・今日の当番って母さんじゃなかったか?」
トントントンと、軽快なりリズムでまな板を叩いていく涼。
「母さん、まだ帰って来てないみたいなんだよね。だから、次の当番の僕が・・・・・・ね」
「まあ、いいか。朝飯が食えればそれでーーーーーーうう、寒いな」
さすがに三月はまだ寒いな。布団の中から抜け出すのがやっとだ。
「今日は、晴れてるから余計にだね」
「ああ、そうだな」
なぜ、冬の朝に晴れてると寒いかって?ーーーーーーどうしてだっかな?
「よしっ、完成。さあ、さっさと食べて」
「おう。いただきます」
「いただきます」
黙々と朝飯を食べると、時間がいつも以上に余ってしまった。
「今日は、遅刻しないですみそうだね。信兄ちゃん」
「!?なぜ、それを」
俺は、言ってないぞ?
「内緒、ご馳走様でした」
涼よ。喰えん奴だ。
「ご馳走さん」
ガチャ!! ただいまー!
「お母さん、帰って来たみたいだね」
「そうだな。母さん、おかえり」
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