-オトンの過去-

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おばあちゃんは、 「お父さんが、お父さんが…」 と、言うばかりだ。 言う言葉は、それだけで、何も答えてくれない。 困ってるうちに、お姉ちゃん(叔母)が帰って来た。 お姉ちゃんも、家の様子には、びっくりだったが、冷静になり、 「大志、あんたは外出とき…」 と、呟いた。 (大志とは、オトンの名前です。※仮名) だが、オトンは、 「何で!?母ちゃん泣いてるやん!!俺だって…」 オトンがそう言いかけたときに、 「いいから黙る!!外行ってきぃ!!!!お母さんがそう言ってる!後は、女の姉ちゃんに任しとき!!!」 そう言われたオトンは、急いで外へ駆け出した。 後は、女の姉ちゃんに任しとく… ィや、任せとかなアカン…!! そう、何度も何度も自分に言い聞かせ、無我夢中で、走ってた。
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