苦手ないかれ女
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その綺麗に片付けられ何も無い部屋の奥に 30半ば位か 恐怖に怯えた虚ろな眼を 天井に向け捻れた足を どうする事も出来ずに 男が横たわっている。 荒い呼吸の音だけが 静寂を破る。 幸運とはまるで円の無さそうな 野暮ったい風情だ。 一瞬冷気が よどんだ空気を切った。 男が緊張する。
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