蜂起(悪魔の4月事件)

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2307年4月6日 バージニア州ペンタゴン PM01:15 地球防衛軍統合幕僚本部 中央作戦指揮所 「戦略核制御システムと軍事システムは被害に会っていませんシステムのセキュリティが不正プログラムの侵入を完全に防いだ模様です。」 「民間のインターネット網は全て、その不正プログラムの発信元により、掌握され占拠されています。」 「現在連邦内の全ての主要都市で、一斉に人工知能内蔵の機械やヒュウマノイドが人間に攻撃を加えていますが、これらの暴動のほとんどが非組織なものでありさほど脅威ではありません、一週間もあれば鎮圧出来るでしょう、問題は此所と此所と此所です」 ダグラスマッキンレー参謀総長は、地球連邦防衛軍最高司令官であり、地球連邦評議会総書記長のノーマンスミスに偵察衛星の撮影した複数の映像と静止画像を中央の大スクリーンに写して、分析結果を説明した。 「アフガン警戒区の山岳地帯と極東地域のインドシナ半島、特にヴェトナムの密林地帯にまるで蟻が巣からわき出る様に武装、組織化されたヒュウマノイドが発見されました。」 「航空兵力こそ確認されていませんが、偵察衛星からの画像解析の結果高性能対空、対地ミサイルや榴弾砲、戦車、装甲車両も保有し、総兵力はアフガン警戒区で約1万体、ヴェトナムで約3万体確認されました」 しかもこれらのヒュウマノイドは従来の、生産用、商業用、愛玩用ヒュウマノイドでは無く新たに戦闘用に特化されて開発された物であり、戦闘能力は人間に換算しますと特殊部隊隊員の10名分に相当しますので、実際の兵力は先程御説明しました数の10倍と考えて良いでしょう、武装ヒュウマノイドは今なお増加中でこれは最早一国の軍隊です」
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