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「キャア!」
マリアが悲鳴を上げて
「シ、シュナイダー、分電板を見て来てちょうだい、早く!」
シュナイダーは首を左右に振り、溜息をついて
「やれやれ、全く、うちのマリア様は人使いが荒いぜ…」
と文句を言いながら、懐中電灯をもち、分電板を見に行った。
「マリアも残った5台のロボットを調べ始めた」
「な?うわああぁぁ」
「バーン!」
分電番の方から、シュナイダーの悲鳴と共に、ショットガンの銃声がした。
「キヤアァァ!何どうしたの!」
最後の1台を調べようと、懐中電灯をもってしゃがみ込んだマリアが、立ち上がって、そのロボットに背をむけて、シュナイダーのいる分電板の方を向き、叫んだ時だった。
まだ調べていない最後のロボットのパイロットランプがにわかに点滅し、直径1m高さ160cmのロボットの円筒形のボディから、無数の触手が伸びて、マリアの体に巻き付きマリアの体の自由を奪った。
「ギャアアァァ!」
絶叫するマリア、ロボットのスピーカーから音声が
「ジローソウトウ ノメイ ニヨリ イマ カラ オマエ ノ カラダヲ セイタイ カイボウスル」
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