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ロボットの無数に伸びた、触手の中の一本が伸びてくる
触手の先には先の鋭く尖った、電極の様な物がついている。電極の長さは15cm程の長さだ。
スルスルと伸びて来た電極が、いきなりマリアの脳天に突き刺さりそのまま15cm分根元まで押込まれてゆく。
「ビギェー、イッ、イッ、イィィー!」
マリアが奇声を発し、白目を剥き、体が棒の様に硬直し痙攣する。
ロボットがマリアの体を拘束していた触手をほどくと、そのまま、床に仰向けに倒れる。
倒れたマリアの体に、解剖用のツールが装着された触手が数本伸びて行き、「シャキシャキ」と肉という肉を切り刻み
「ガリガリゴリゴリ」と骨という骨を凄まじいスピードで切断してゆく。
僅か3分でバラバラに解体されたマリアの体は、まだ自分が死んだ事を納得していないかの様に、「ビクンビクン」と部分的にうごめいている。
ロボットは解体されたマリアの肉や内臓を、無造作に踏み付けながら通り越すと、他のロボットの起動スイッチを次々と入れて行く。
分電板の方からは、シュナイダーの持っていた倉庫のドアロックの解除キーを持ったロボットが戻ってきた。
血糊のべっとりついたカードを触手の先についた洗浄ノズルで洗うと、カードを通してロックを解除し、倉庫のドアを開け外へ出る、残りの149台のロボットも次々と外へ出て行く。
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