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すると今度は質問の意味が解ったらしく、にこっと笑ってテラスの方に歩いていき小さな指で、空、をさした。
「あそこ」
「空…?」
うん、とサクヤは僕を見上げて笑った。
「そうか…じゃあ本当に天使なんだね」
再び、「うっ?」と首を傾げたサクヤを見つめ返しながら、僕は思わず声を出して笑ってしまった。
天使…。
僕の、天使…。
蒼く澄んだ美しい瞳のこの天使を、僕は絶対に手放したくないと思った。
そのあと、サクヤはまた寝てしまって、特に予定がなかった僕もつられて一緒に寝てしまった。
しかし、次に僕が目を覚ましたとき、とんでもない事が僕の隣で起こっていた。
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