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その時はセイバーを外で待たしていた。セイバー本人から教会の入口付近に留まると言ったからだ。
本人曰く、ここなら敵が来てもすぐに視認できるからだ。
そして長い話も終わり、教会の外に出る。
外で待つのは鉄の甲冑を纏う金髪の少女。いくら英霊だからと言ってもいくらなんでも寒いだろう…。速く行ってやらなくては。
『待たしたな、セイバー』
『あ…おかえりなさい。…話を聞いてどうでした?』
『――奴の話を聞いて、あまりに馬鹿げていることがわかった』
『そ、そうなのですか…』うなだれ、影を濃いくさせてゆくセイバー。
『―――』
『そ、うで…すか』
参加をしないのか…と思った矢先
『――だから参加し、被害を抑えなくちゃいけない』
『―え?』
士郎の口から違う言葉が弾き出された。
『―だからセイバー。その為に君の力が必要なんだ。こんな未熟なマスターだが協力してくれるか?』
『―――…、はい。この身はあなたを守り抜くと誓います。聖母マリアと主の名のもとに…』
『ああ、改めてよろしく、セイバー』
差し出される右手。
『はいっ!マイマスター』
ここに一つの小さな希望の光がともされた。、小さく…視認すら容易ではない光。
しかし何かが光っている。
その光は儚く、そして尊い光。その光は絶望を光で覆うとするための火種。今、その光は輝き始める
《Fate/crros》
《~litle of glory~》
プロローグエンド
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