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interlude in 1ー2
『はぁ…はぁ』
よし、まだバーサーカーはまだ気付いてない。
『たぁああああ!』
私の力が弱体化しつつあることを!
――宝具
一時的にステータスの底上げを行う単体強化宝具。宝具以外のすべてのステータスを一定時間2ランクアップさせるものだ。
確かに今のセイバーはバーサーカーすら凌駕する力を身に付けた。
――がそんな宝具が安々と使えるものであろうか。
―答えは否
どんな宝具ですら弱点が存在する。
例で言えば…ロングレンジとショートレンジのようなモノ。
どちらにも得手不得手がある。
遠距離は弓矢を例に遠くから相手を撃ち抜くことを得意する。
しかし近くになればなるほど遠距離を利用したやり方が無意味になっていく。
そう、矢をリロードする時間である。
逆にショートレンジではリロードなど必要ない。
ただその速さで勝負する。
そして遠くの敵に届くわけではない。
昔の日本兵が空に向かって竹槍で飛行機を落とそうとしたことと同じであろう。
しかしこれは一例にすぎない。そして例外も存在する。
だが今のセイバーには
『―――!!』
その例外は該当することはなかった。
(―か、躰が…重い)
そしてセイバーの躰に枷が繋がれる。
躰所々が重くなる。まるで細胞一つ一つに重石をつけたかのように。
そして眼前にバーサーカーの持つ岩塊が目の前にまで迫る!
『――!』
『そのまま右へ避けろ』
言われるがままに躰を右へと回転させる!
そして、目の前が真っ白に弾けた
interlude out
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