394人が本棚に入れています
本棚に追加
ここは甘えておくべきなのだろう。
『…わかった、護衛を頼む。セイバー』
……
…
――グスン
『―――へっ!』
突然、ヒクヒクと咽をたてるセイバー。正直困惑しまくる。どうすればいい!
『―遠さっ…』
と助けを求めようとするが
(・∀・)ニヤニヤ
いやまて。なんだその顔はすんごくむかつくんだが…
…話をまとめると、だ、セイバーは断られると思っていたらしい。その理由は…
『あ、名前交換してない…』
そう、セイバーとは名前の交換をしていない。
確かに魔術士とって名前の交換など意味を為さない。
しかしこれは信頼関係を築きたいからではないのだろうか。
それを考えると…
未だに涙が止まらぬセイバー。それを士郎は…
『―ごめんな』
『――ぐすっ…え?』
驚きの声はセイバーからであった。
士郎はセイバーの頭に手を乗せ、わしわしと撫でる。
『そんな大事なこと、いくら大変だからと言って、ないがしろにしていいわけないよな…本当に…すまない』
『――あ』
わしわしと撫で続ける。
そして
『あ、あのマスター…』
『ん?』
『お、お名前は…』
『ああ、俺の名前は衛宮士郎、よろしくなセイバー』
『は、はい。よろしくお願いします、シロウさん。…あと…お願いがあるのですが…』
『なんだ?』
『その…もっと撫でてく…く…だ…さい』
『…ああ。お安いご用だ』
わしわし
わしわし
………
……
…
『―あんたらいつまでやってんのよ』
『『ハッ!』』
と、こんなことになりながらも自己紹介は終わるのであった。
最初のコメントを投稿しよう!