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「じゃ、シスター!
いってきま~っす!」
「…いってくる。」
元気よく手を振るアリシアと、まだ眠たそうなミレ。
朝食後、準備を済ませた二人と、見送り出て来たシャノンは教会の前にいた。
「おう!今日は朝の鍛練できねぇから、ちゃんと行きながらやれよ!」
シャノンは豪快に腕を組むと、最高の笑顔を二人に向ける。
「は~い!」
アリシアは大きく返事をし、ミレは無言で頷くと、二人はシャノンに背を向け走り出した。
「気ぃつけてな~!」
どんどん遠ざかってゆく、金と銀の輝き。
シャノンは二人の背中が見えなくなるまでそこに立っていた。
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