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───カタタ
…と、闇夜に鳴ったひとつの音。半ば怒りと眠気に沈みかけた意識を引きずりだす。目も開けずに窓の外の闇に意識を向けた。
从 -∀从(……やっぱなんかいるな…)
自然と、俺の体の節々が、ギシギシと音をたて軋み始めた。周りを取り巻く空気が、まどろっこしい〝何か〟の気配を漂わせる。
从 -∀从(フン……自棄に露骨だな)
──だがそれも、俺にとっては馴れしたんだ一つの〝常識〟だった。さもなければ、それが俺の普通にあるという、ただただ息を吸えばいつでも口に入るだけのこと。
从 ゚∀从(〝殺気〟─……)
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