~序~

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『・・・じゃあ・・しかたねぇな・・・』 そういや・・・こいつ死神だった。 少し昔話をしよう。 といっても・・・まだせいぜい2週間ぐらい前の話。 こいつ・・・愛莉は、死神としてこの街に来た。 長らく不在だったこの地区を担当することになったとか(俺は尸魂界の十三隊所属じゃないから数には入ってないんだろう。) まだ護廷十三隊に配属されたばかりの新人で一度も虚と戦ったことが無いという。(多分・・信じたくは無いが・・俺がいるから少し任せちまえという魂胆だろう・・・) そして・・・研修をかねて、現世に常駐しての任務となったらしい。 ここまででわかる人もいるだろう。 こいつは・・・ルキア二世になったのだ。 もちろん・・・寝床は俺の部屋の押入れの中。 これが・・俺と愛莉の出会い(望んではない)となった。 以上、昔話終了。 しかし・・・こいつの順応性はとんでもない・・ 本当に現世の人間じゃないかと間違えるくらいだ。 『さ!行くよ!』 背中を押され仕方なさ気に歩を進める。 まぁ・・・要するに・・・平和なんだよな。 『・・・そのままのろのろしてるとまたおんぶされるよ?』 『その脅し方おかしくないか?』 こんな・・・たわいもない会話・・・ずっと続くと思ってた・・ いや・・きっと続かないことに気づいていたんだ・・だから・・・
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