第3章 仲間

3/20
前へ
/152ページ
次へ
年齢は間違いなくデンタの上をいっている。15・16歳といった感じである。目や髪も服と同じく少し水色に染まっている。 「まぁ、とりあえずありがとな」 「とりあえずじゃないでしょ。まっ、いいけどね」 女が呆れながら言った。 「私はミズミっていうんだ。ま、たまにウンディーネって呼ばれることもあるけど…」 「ウンディーネ?」 その時デンタは思った。 (そういやコイツ、どうやって俺に水をかけたんだ?) ミズミの持ち物はロッドが1本あるだけであった。 どこを見てもデンタにあんな大量の水をかけれる程の量を保存する容器が見当たらない。 「私はね、こうやって砂漠に倒れてる人がいないか探して、見つけたら助けてるのよ。」 ミズミが得意気に言った。 「助ける前にアンタが倒れそうだけど…」 デンタがボソッと言った。 「失礼ねー。私にはコレがあるから大丈夫なの!」 そう言うと、持っていたロッドをデンタに見せた。 その瞬間、デンタはミズミがウンディーネと呼ばれる理由と自分に降り掛かった大量の水の出現元が分かった。 「パワー・ストーン!?」 なんとミズミのロッドの先には水色のパワー・ストーンがつけられていた。 「あら? アンタ、パワー・ストーン知ってるの?」 ミズミが意外そうに聞いてきた。 「その通り! これはパワー・ストーン。アクア・ストーンよ!」
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加