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デンタは砂漠の中をミズミと一緒に歩いていた。
ミズミがパワー・ストーンを持っていることを知ったデンタはミズミに挑戦しようと考えていた。
しかし、今は砂漠を歩き回ってヘトヘトなため、とりあえずウエレストで休んでから挑戦しようと考えていた。
「ところでさぁ…」
ミズミが不意に話し掛けてきた。
「アンタって何でこんな砂漠に一人でいるの?」
もっともな質問である。
デンタはどっからどう見ても子供である。そんな子供が一人で砂漠にいるのは実に不自然であった。
「それは、俺ストーンマスターを目指してるからさ!」
デンタが自慢気に答えると、ミズミはプッと笑った。
「何だよ」
「だっ…だって…あ…アンタみたいな、ちっ…ちっこいガキンチョが、す…すと…ストーンマスターだなんて……プッ! キャハハハ!」
ミズミはついに声に出して笑いだした。
「別にいいだろ! 俺は強いんだからな!」
たった1回の勝利で強いと言うのはどうかと思う。
「へぇ~。アンタがねぇ…」
ミズミはようやく笑いがおさまったようだ。
「だったら、私とストーンバトルしない?」
なんとミズミの方がデンタに挑戦してきた。これにはデンタもビックリだった。
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