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「じゃ、私は役所に報告に行ってくるから」
そう言うと、ミズミは白い壁の家の前で別れた。
この白い壁の家こそ、ミレスおばさんの家なのだ。
ミズミの知り合いの者です。と言って入れば問題ないとミズミは言うが…
「本当に大丈夫なのか?」
デンタは一人つぶやいた。
しかし、ミズミの言う通りミレスおばさんって人が優しいのなら案外ありえるかもしれない。
「まっ、ものは試しだ」
そう言って、デンタが家の扉の取っ手に触れようとした時…
「あっ! こらっ!待ちなさい!」
「?」
不意に女の人の声が後ろから聞こえ、デンタは振り向いた。
見ると若い女の人が若い男に荷物を盗られていた。
男は逃げている。
「あっ! てめーっ!」
言うが早いかデンタはサッとエレキ・ストーンを取り出し、男めがけて電撃を繰り出した。
「サンダーッ!」
エレキ・ストーンから放たれた電は見事に男に命中した。
「ギャッ!」
男が痺れた間にデンタが素早く荷物を取り返して、女の人に渡した。
「ほら」
「あ、ありがと」
女の人は小さな子供に助けられたのがなかなか衝撃的だったらしい。
「てめぇ…ガキがよくもっ!」
男がふらふら立ち上がりデンタに襲ってきた。その時…
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