2.Y氏の場合…

17/22
前へ
/137ページ
次へ
夜の11時を回った頃だったか…Yがようやく帰ってきた。2時間あまりだったが、私にはとても長く感じた。部屋にあがるYの足音が聞こえる。部屋のドアが開き、Yは開口一番 「なにやってんの」 と言った。まぁ、確かにそうだ。でもずっと待っていたんだ。私は泣きそうになりながら、例の作戦を実行しようとYに駆け寄り、Yの顔をまじまじと見つめた。 ラメやパールらしきものは見当たらなかった。 安堵と、ほったらかしにされた悲しさが一気にきて、私は泣いた。 Yは優しくしてくれると思ったが、意外な言葉が出てきた。
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!

407人が本棚に入れています
本棚に追加