1. 開会式

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 辺りがガヤガヤし始め、口々に話し始める。  『どうしよっか?アイザック。』  『そんなの簡単だゼ、ミリア!もうちょっと待ってな!』  この二人も相変わらずである。スピーカーで拡張された二人の声が響く。  『何々?何があるのアイザック!』  『花火の打ち上げさ、ミリア。ジャグジーに頼んで置いたんだ!任せとけ。』  『ワー、楽しみだね、アイザック。』  『だろう。ミリア。ーーーーーさあ、カウントダウン始めるぜ!!』  『始めるゼ!!』  ーーーーーリン。  鈴の音色。  小さく、微かに鳴った。  「モモ、なんだか楽しそうだね?」  会場の上空、翼の生えている黒猫とその隣には、赤い靴を履いた“モモ”と呼ばれる少女が立っていた。  「だって、ダニエル。ここには、こんなに可笑しなーーーー、面白い人達が一緒になって運動会をするんだよ。」  「うん。今、モモ。さりげなく馬鹿にした言い方だったよね。」  「違うよ。私は、ただ単純に楽しいだけ。」  そういい終わると、二人は消えた。鈴の音色とともに。 .
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