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-とある部屋-
「だ、駄目だよ。止めようよ。『立入禁止』って書いてるよ。」
顔面に剣の刺青が入っている少年は、泣きっ面で女を止めている。
「でも、ジャグジー。やっぱり、祭の花火はでっかくなくちゃ!ドニーもそう思うよね。」
「わからない。」
ドニーと呼ばれた巨漢の男が悩み混む。
女は、ジャグジーの忠告を聞いているのかいないのかしゃがみ込んでなにかをしている。
「?ねえニース。何をするの?」
この上なく嫌な予感がする。そんな不安を曝け出したジャグジーの問いに、ニースはニコリと笑いながらジッポを取り出した。
「ねえ、まさか、まさかだよね?ニース。・・・・・・ニース?ニーーーーース!」
止める間も無く、ニースは火を放ち、次の瞬間。
ドン!!ドンッ!!
爆発音を聞き付けたLC部隊が駆け寄ってくる。
「さ、早く逃げましょ。」
冷静にニースは、仲間に解散を命じ、皆でその場から逃走した。
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