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-電撃体育祭特設駐車場-
「狭い所だったけど大丈夫だったか、里香?」
「心配性だな、裕ちゃんは!」
とバスから降りて着たのは、浜松の高校からきた面々である。
「大丈夫だよ、裕一。しんどくなったら裕一に言うし、出場するのはミスコンだけだし。ってか、ウザイ。」
透き通るような黒髪が綺麗に一つ括りにされていて、綺麗に調った顔立ちの里香と呼ばれた少女は、元気にとは言わないまでも笑って返事をする。
「裕一、大丈夫だよ。僕たちも付いてるし。ね、山西君もいるし。」
「おう、まかせとけ!」
がっしりした体格の世古口と山西がそれぞれ、胸を叩いて意志を見せる。
「餓鬼共!!殺って殺れだ!行くぞ。」
里香の病状がもし悪化したときのため兼応援団長として、亜希子さんが付き添いとして呼ばれた。
じゃじゃ馬を乗りこなす亜希子が乗って来た車は、パーキングにいれられている。
「里香以外死ぬ気で掛かっていけ!!以上、突入!」
裕一達は、会場のホールへと消えていった。
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