ランチア・デルタS4

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グループBの代名詞。俺が一番好きな車。トイボネンの2勝。印象が濃かった分消えたのも早かった。僅かに1年強。 開発はミキ・ビアシオン。 デザイン的には賛否両論ある。ミドシップマウントされた二段過給のアバルトエンジンへと空気を取り入れるために、どでかい吸気口がある。初期のプロトタイプだとうまくまとまっていたがモアパワー、モアスピードの風潮に押されて次第にでかくなってくる。 フロントは丸目4灯。ヒトの顔でいう「口の部分」は大きさが異なり、それで個体を判別可能だったりする。テストタイプは口の長さがライトまであり、RAC~モンテカルロ仕様は多少短くなって455馬力。コスタスメラダ~ポルトガルは「鼻の部分」の上と同じ長さで500~550馬力。コルシカ~最終戦は「鼻の部分」の下と同じ長さで550~600馬力。 そのせいもあってか、86年最終戦では600馬力になっていた。加速は歴代のフォーミュラ1をも軽く上回り、200km/hには5秒で到達した。ボディは900kgしかないモンスターマシンだ。 当然ながら、ドライビングは困難を極める。コーナー入り口はアンダー気味なのに、コーナーに進入すると強烈なオーバーステア。当時のエースであったアレンにも手に負えなかった。現在の市場価格は1億~。image=162152228.jpg
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